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PGのイシュスミス、出場機会を求めシクサーズへ移籍

      2016/06/18


 
イシュスミス

 

デビューから6シーズンで10チームを渡り歩いてきたジャーニーマンのイシュスミスが、昨シーズン所属していたシクサーズに復帰することが決定した。

 

ペリカンズとシクサーズの状況

今シーズン序盤、イシュスミスが所属するペリカンズは大勢のけが人に見舞われていた。特にポイントガードのポジションで人手不足に陥っていたチームの穴をイシュスミスは見事な活躍で埋めていた。しかし、12月に入りタイリークエバンスとノリスコールのガード2人が戦列に復帰すると、その出番は一瞬にして消え去った。

 

イシュスミスがこれまでの6シーズンで10チームを渡り歩いてきた中で最も出場機会を得ることが出来たのが、シクサーズであった。昨シーズン終盤にシクサーズと契約をしたイシュスミスは、平均27分の出場で12.0点2.9リバウンド6.1アシスト1.3スティールという成績を残していた。

 

シクサーズのスタメンPG争い

今シーズンのシクサーズにはスタメンPG争いをするとされていた選手が3人居た。アイザイアキャナーン、トニーローテン、ケンドルマーシャルの3人だ。アイザイアキャナーンはスリーポイントシュートが得意なストリークシューターであり、トニーローテンはドライブを得意とするスラッシャータイプ。この二人はプレイに安定感が無くゲームメイクが出来るタイプではなく、そもそもポイントガードとしてチームを引っ張っていくタイプでは無かった。唯一の正統派PGであるケンドルマーシャルは怪我で出遅れ、満足のいくパフォーマンスを発揮できずに居た。

 

そんな中でペリカンズで出番を貰えずに居るイシュスミスに白羽の矢が立った。イシュスミスはかなりのクイックネスを持つポイントガードであり、そのスピードを活かしたドライブやファストブレークで自ら得点を取ることも出来る。上記のアイザイアキャナーンやトニーローテンと比べると圧倒的にポイントガードらしい選手である。

 

現役で活躍している2巡目指名選手たち

今回シクサーズはイシュスミス獲得のため、将来のドラフト2巡目指名権を2つペリカンズに譲渡し、ロスター枠を空けるためトニーローテンをウェイブ(解雇)した。これはかなりの期待の表れである。2巡目と言えどもNBAではドラフト指名権は非常に重要とされていて、最近ではドレイモンドグリーン、クリスミドルトン、ジェークラウダー、チャンドラーパーソンズ、アイザイアトーマス、ハサーンホワイトサイド、ダニーグリーン、パトリックビバリー、デアンドレジョーダン、ゴランドラギッチ、マルクガソル、ポールミルサップ、モンタエリス、マルチンゴルタット、トレバーアリーザ、カイルコーバー、カルロスブーザー、マットバーンズあたりも2巡目で指名された選手達だ。

 

勿論彼らの影には一度もNBAの舞台に立つことすら出来ずに消えていってしまう選手も居るのだが、少なからずドラフト下位指名選手が化けるということは有り得る。そんなわけで、ドラフト2巡目指名権を2つも放出するというのはイシュスミスをかなり高く評価していると考えられる。

 

トレードの決め手、マイクダントーニの存在

マイクダントーニ

実は今回のトレードに大きく関わっているとされるのが、現シクサーズのコーチ、マイクダントーニだ。マイクダントーニと言うと日本でも有名なNBAコーチのうちの一人で、かつて田臥がフェニックスサンズに所属していた時にヘッドコーチを務めていた男だ。そのダントーニが2015年12月18日にシクサーズのコーチに就任していて、シクサーズの停滞気味のオフェンスを大きく改革するための第一歩としてスピード溢れるゲームメイカー兼スコアラータイプのイシュスミスをシクサーズのフロントに獲得要請した次第である。

かつてのサンズのポイントガードと言うと、これまた日本でも絶大な人気を誇っていたスティーブナッシュだ。シーズンMVPに2度も輝いたスティーブナッシュほどの活躍をイシュスミスに期待するのは難しいが、少なくともこれまでのように、「チームの主力が怪我した時の穴埋め要因」では無いことは明らか。自身のNBA定着の為にもこれ以上ないチャンスが到来した。

 

現地時間2015年12月26日、移籍後初めての試合で早速スタメンポイントガードとして出場したイシュスミスは31分の出場で14点5アシストを記録し、なんとそれまで1勝30敗だったチームを早速勝利に導いた。しかも、アウェイでである。

 

快進撃とまでは行かないかもしれないが、ダントーニのラン&ガンスタイルはイシュスミスのプレースタイルに完全にフィットするため、相乗効果でチーム成績と個人成績が共に伸びることは大いに考えられる。水を得た魚のようにコートを駆け回るイシュスミスが、リーグ最低の平均92点しか取れていないシクサーズのオフェンスをどれだけ円滑に回すことが出来るか。これからのシクサーズに注目だ。

 

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