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ミドルレンジシューターは時代遅れ?効率重視で3P連発!

      2016/06/18

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ここ数年の間でスポーツ界においてデータ分析が盛んだ。そんな中で、NBAでも大きく見直されているのが、スリーポイントだ。

 
 




 
 

最近になってスリーポイントを多投するチームが増えているのは周知の事実。スプラッシュブラザース(S.Curry&K.Thompson)を擁するGSWや、’14-’15seasonにチームの1試合当たりの平均3P試投数のNBA記録を作ったHOUなどが代表的だ。他にもインディアナペイサーズが今シーズンから戦い方を大幅に変えてきている。ストレッチ 4(PFに外が打てる選手を配置し、コートを広げることでG陣のドライブを容易にさせる)が一般的になり、現代のNBAでは3ポイントが打てないPFは居場所が無い。Cですら外のシュートを求められる時代である。

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さて、これは確率論の話になるが、シュート1本に対して期待できる得点の期待値というものが存在する。例えばFG%の平均が50%の選手が2Pシュートを打ったときに期待出来る得点数は1.00ということになる。一方で、3FG%の平均が33.3%の選手が3Pを打った時の期待値も1.00点である。50%のFG%を達成するのは難しいが、33.3%の3FG%を達成するのは並のシューターであれば容易だ。仮に3Pを40%の確率で決めることが出来れば、得点の期待値は1.20点となる。1.20点の期待値を2Pシュートで出すためには60%の確率が必要になる。これはリーグでも指折りのインサイドプレイヤー(’14-’15に関しては60%を超えたのはLACのDeAndre Jordanの71%のみ)のみが出せる数字だ。

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最初に紹介したように、シュートというのはゴールから離れれば離れるほど難しくなっていくのは常識であり、よりシュートの確率を高める為にインサイドを攻め込むのが定石であった。神様と崇められる元CHIのM.Jordanが得意なのはミドルレンジシュートだし、M.Jordanに限りになく近づいたとされるK.Bryantも同様だ。この二人の強みはミドルレンジシュートの安定感にほかならない。しかし、インサイドシュートほどの確率で決めれるわけでもなく、且つ3Pのような魅力もないミドルレンジシュートは、現代NBAでは最も効率の悪いシュートとされている。

 

実際にデータで見てみよう。
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これは、昨シーズン得点王に輝いたR.WestbrookのShot Chartだ。R.WestbrookはFG%の良い選手ではなく、特に3Pは30%とかなり確率が悪いが、それでも得点の期待値を見るとミドルレンジよりも圧倒的に良いことがわかる。

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こちらは、リーグ屈指のシューターで現役No.1シューター、歴代No.1シューターとの呼び声も高いS.CurryのShot Chartだ。3FG43.7%のS.Curryにもなるとその差は歴然で、ほぼ同確率で決めているミドルレンジシュートと比べると期待値の差が1.5倍を上回る。60%の確率で決めているゴール下のシュートよりも0.12点も上回っている。

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ほかにも、3Pを打つのにはメリットがある。シュートが外れたとしてもリバウンドが大きく跳ね上がるため、OFFリバウンドを奪える確率も高まるのだ。勿論ファウルをもらうにはインサイドをアタックする必要があるし3Pが最も効率が良いと一概には言えないが、少なくとも確率の悪いミドルレンジシュートを放つくらいなら、インサイドに突っ込むか、3Pを打った方が圧倒的に試合が有利に進む可能性が高まる。

 

今後も大きなルール変更が起きない限りは3Pに重きを置くチームが増えていくことは間違いないであろうが、そのおかげ(?)でNBAが年々ソフトになっていっているのは紛れもない事実であり、それを嘆くファンが大勢存在しているということもNBAコミッショナーには理解をして欲しい。

 

 - Golden State Warriors, データで見るNBA