【結果バレ注意】NBAプレーオフの最新トーナメント表
NBAプレーオフ NBAファイナル
ウォリアーズvsキャバリアーズ
なんだかんだで今シーズンも順当に勝ち上がった両チーム。第一戦は、ウォリアーズがキャバリアーズを一蹴した。得点差こそ104vs89とそこまでの大差ではないが、実際の試合内容は点差以上の実力差を感じるものだった。キャブスのエース、レブロンジェイムズは昨年に引き続きウォリアーズのベテラン選手アンドレイグダラのディフェンスに苦しんだ。ケビンラブは相性の良くないドレイモンドグリーンとのマッチアップに苦しんだ。プレーオフを通して好調だったスリーポイントもこの日は影を潜めた。一方のウォリアーズはスプラッシュブラザーズが共に絶不調だったにもかかわらず、ベンチから出場したショーンリビングストンを筆頭にサポートメンバーが大活躍。選手層の違いを見せつけた。このシリーズの救世主となりうるのは、カイリーアービング。どれだけオフェンシブエンドでチームを引っ張ることが出来るか。
2戦目を終えた時点でウォリアーズが2連続の完勝。ケビンラブも脳震盪プロトコルで欠場が決まるなど、このままスウィープが濃厚かと思われた。しかし、ホームに戻って息を吹き返したキャバリアーズは、今度は30点差をつけて一方的なブローアウト勝利。今年のプレーオフは、接戦が非常に少ない。ここまで25点以上の点差がついた試合は25試合と、過去最多。その要員はスリーポイント偏重となった現代NBAのスタイルか。キャブスとしてはここで敗れるとほとんど絶望的だった為、大きな勝利となった。相変わらずスプラッシュブラザーズは息をひそめ、仮に今年NBAチャンピオンになっても、またしてもカリーはファイナルMVPを逃すことになるかもしれない。
5戦目を終えて、ウォリアーズが3勝2敗でシリーズをリードをしている。1勝3敗と追い込まれたキャブスであったが、ドレイモンドグリーンの欠場もあって、ゴールデンステートでのアウェイゲームをものにした。ここ数試合、キャブスのカイリーアービングが絶好調。ポイントガードのマッチアップではステフカリーを圧倒している。元々カイリーは得点能力の高さに定評のある選手であったが、プレーオフではディフェンスにも注力。オールラウンドな活躍を見せている。レブロンは安定感のある活躍を見せているが、ケビンラブがまたしても失速。いつまでたっても勝負どころで頼りにならない男だ。
第6戦、ホームのキャブスが勝利しシリーズはついにタイに。ウォリアーズは1試合のサスペンションから明けたドレイモンドグリーンが試合に出場したが、センターのアンドリューボガットが怪我によりシリーズアウト。さらには安定感が売りののハリソンバーンズの絶不調が続いている。フリーショットをことごとく落としているバーンズの復調は、第7戦勝利には絶対に必要だ。そして一番の懸念事項は、試合終盤にステフカリーが審判のコールに不満を抱き、マウスピースを投げてしまった。そしてそれが観客に直撃し、カリーはこの試合一発退場(どっちみち6ファウルで退場だったが)。そしてそれの影響により、第7戦の出場が危ぶまれているのだ。カリーはこのシリーズを通してレギュラーシーズンほどの絶対的な存在感を示せていないが、それでもカリーが欠場となるとかなり厳しい戦いが予想される。一方のキャバリアーズはレブロンが”キング”らしい活躍を続け、カイリーが覚醒。ラブは相変わらず空気だが、トリスタントンプソンのリバウンドとハッスルプレイがチームに勢いをもたらしている。
NBAプレーオフ カンファレンスファイナル
ウェスタンカンファレンス
今年のウェストはウォリアーズとスパーズが2強の様相を呈していたが、勝ちあがったのはウォリアーズとサンダー。デュラント最終年とのうわさもあり、サンダーの今シーズンの結果には注目が集まる。
ウォリアーズ vs OKCサンダー
第一戦はウォリアーズのホームゲーム。試合序盤はサンダーが不用意なターンオーバーを繰り返し、ウォリアーズが優勢であった。サンダーのスターポイントガード、ラッセルウェストブルックは今シーズンの対ウォリアーズで散々な個人成績を残していた。チームも3戦全敗と、かなり相性の悪い相手(ウォリアーズと相性の良いチームなど存在しないが)。そんなウォリアーズを相手にし、前半こそ苦戦したものの、ウェストブルックは第3Qに一挙19得点を稼いだ。ウォリアーズは特別調子が良い選手も悪い選手もおらずに敗れた。個人的にはスウィープすらあると思っていただけに初戦で敗れることは意外ではあったが、ロードでも圧巻の勝率を誇るウォリアーズだけに、まだまだ優位は変わらない。
第二戦、ウォリアーズはサンダーを圧倒した。ウェストブルックがいつも通り抑え込まれ、カリーはいつも通りMVP級の活躍を見せた。OKCサンダーからするとロードゲームを一つでも取れたことはかなり大きかったわけだが、二戦目でものの見事に蹴散らされてしまった為、このまま崩れ落ちる可能性も否定できない。
第三戦、ホームコートに帰ってきたサンダーはゲームを支配していた。ウォリアーズの自慢のボールまわしも息をひそめ、クレイトンプソンの強引なドライブインが目立った。シリーズを通してデュラントのマークをしているのはハリソンバーンズだが、そろそろドレイモンドグリーンをつけるか、イグダラをスタメン起用するかといった対応が必要になってくるかもしれない。
予想外の展開で進むこのシリーズの結果は、もはやサプライズでは無いかもしれない。徹底的なカリーのマークによるウォリアーズの勢いを殺すというサンダーの狙いがはまっている。その代償にクレイトンプソンには一定程度の活躍を許しているものの、なんといってもウォリアーズの心臓であるカリーを抑え込んでいることが大きい。一方のサンダーはウェストブルックとデュラントという圧倒的な攻撃力を誇る二人が活躍を続けている上に、フロントコート陣がウォリアーズを圧倒。ベンチからもカンター、ウェイターズなど得点力のある選手が続々と出場してくるサンダーの方が得点源多く持っている為、一度リードを奪われるとなかなか追いつくことが出来ない。試合を見ていてもサンダーの方が格上かのような展開だ。
カリーが勝負どころの終盤で力を見せつけ、ウォリアーズが勝利。シリーズを2勝3敗とした。しかし、勝負どころでミスを犯して試合をわからなくした帳本人もカリーであった為、この試合を落としていたら昨年に続き、またしてもMVPを否定されるところだったかもしれない。それにしてもサンダーの気迫が凄い。次のサンダーのホームゲームは、歴史に残るような一戦になるかもしれない。
ウォリアーズのスプラッシュブラザーズが大爆発。特にクレイトンプソンは、これまでの歴代プレーオフ1試合記録のスリーポイント成功数を更新。これまでの記録であった9から11まで伸ばした。サンダーは観客の後押しもあり試合を終始優位に進めるも、最終クオーターの勝負どころでターンオーバーを連発。昨シーズンのファイナルMVPであるイグダラのディフェンスにもやられ、接戦を落とした。これでサンダーは3勝1敗から3勝3敗に。最終戦はウォリアーズのホームで行われる為、追い込まれる形となった。
ウォリアーズが2シーズン連続でNBAファイナル進出を決めたこのシリーズ。試合展開は第6戦と同じだった。序盤はサンダーが優位に進めつつも、徐々にスプラッシュブラザーズの3ポイントが当たりだして接戦に。試合終盤の大事なところでサンダーがターンオーバーを繰り返すという展開。このシリーズは完全に経験値と自信の差が出た形であった。サンダーのインサイド陣は強力で、チーム力ではサンダーが上かのようにも見えた。これでデュラントのサンダーとしてのキャリアは終わりとなるのか。はたまた残留してリベンジを果たすのかが、今オフシーズンの最注目事項だ。
予想 ウォリアーズ in 6
イースタンカンファレンス
もつれるシリーズが多かったものの、最終的にはレギュラーシーズンの勝率1位のキャバリアーズと2位のラプターズが勝ち抜いた。
キャバリアーズ vs ラプターズ
キャブスのホームで迎えた第一戦第二戦、共に試合展開は一方的だった。昨シーズンはレブロン一人の力でイースタンカンファレンスを勝ちあがれることを証明したわけだが、今シーズンはカイリーとラブが健康体である。その時点でイースタンカンファレンスの結果は見えていたのかもしれない。キャブスはここまで破竹のプレーオフ10連勝中。かなりの余力を残してNBAファイナルに臨むことが出来そうだ。
ファーストラウンドとセカンドラウンド共に最終戦までもつれ込んだラプターズと、2連続スウィープと圧倒的な力を見せつけ勝ち進んできたキャバリアーズ。キャブスのホームで行われた2戦目までは全く歯が立たずにスウィープ負け濃厚かと思われたが、ホームゲームで息を吹き返しなんとか勝利をおさめた。それにしても、徐々に息を吹き返してきたデローザンとは対照的にチームの大黒柱であるはずのカイルラウリーが依然として存在感を示すことが出来ていない。この試合をすくったのも、ラウリーの序盤のファウルトラブルによって出番の増えた地元カナダ出身のコーリージョセフであった。
ついにラプターズはシリーズをタイに戻した。レブロンにアウトサイドを打たせるというディフェンスがきいている。キャブスがここまでプレーオフで相手を圧倒してきた大きな要因はスリーポイントである。そのスリーポイントはどこから生まれるかというと、レブロンのアイソレーションから生まれることが多い。ラプターズはビヨンボらの活躍により突如息を吹き返し、ラウリー&デローザンも調子を上げてきた。キャブスは次のホームゲームを落とすようなことがあればいよいよファイナル進出が危うくなってくる。
キャブスはホームに戻るとまたしてもラプターズを圧倒。このシリーズはホームチームが試合を優位に進めるといった展開が続いている。しかし、自力に勝るキャブスが第6戦で決着をつける可能性が高そうだ。
予想 ラプターズ in 7
※ウィイアムヒルの賞金がかかっている為、希望的観測。
NBAプレーオフ カンファレンスセミファイナル
イースタンカンファレンス
イースタンカンファレンス1回戦は、2つのシリーズで第7戦までもつれたが、結果的には上位チームが勝利。一方のウェスタンカンファレンスも順当にウォリアーズ、スパーズ、サンダーが勝利をおさめる中、クリッパーズが主力の怪我により勢いを完全に失い、2連勝から4連敗を喫してブレイザーズを相手に初戦敗退をした。
キャバリアーズ vs ホークス
昨シーズンと今シーズンのイースタンカンファレンス、レギュラーシーズンチャンピオン同士の対戦は、プレーオフに入ってからスリーポイントが絶好調なキャバリアーズが2連勝。特に第2戦ではNBA記録(シーズン、プレーオフ通じて)1試合25本のスリーポイントを成功させた。
ホークスは、ホームに戻る第3戦で敗れるようなことがあればスウィープも目前だ。
第3戦、ホークスは0勝2敗でホームコートに戻り、絶対に負けられない試合。序盤はホークスが試合を優位に進めるも、またしてもキャブスの長距離砲が炸裂。チャニングフライの7本を筆頭にチーム合計21本のスリーポイントで、第4Qにホークスを圧倒した。
ホームでも星を落としたホークスは後の無い状況。かつて0勝3敗からシリーズをひっくり返したチームは存在していない。第1Qこそリードで終えたが、この試合もキャブスに16本のスリーポイントを高確率で決められて惜敗。個人的に期待をしていったホークスであったが、スウィープ負けででシーズンを終えた。
予想 ホークス in 7
ヒート vs ラプターズ
1回戦は、第7戦までもつれこむ中で接戦をものにした両チーム。主力が揃って及第点の活躍を見せるヒートに対し、ラプターズはエースコンビのラウリー&デローザンが不発。それでもセンターのヨナスバランチュナスらの活躍により勝ち切ったのはさすがの一言であった。
第1戦はホームコートアドバンテージを持つラプターズのホームゲームであったが、ラウリー&デローザンの不調が続き、ゲームに敗れる。レギュラーシーズンの成績こそラプターズが上回っているが、チームの経験値では圧倒的にヒートに軍配があがる。第2戦でシリーズをタイに持ち込むことが出来なければ、ラプターズは立ち直るきっかけを失ったまま敗れ去るかもしれない。
第4戦を終えた時点で2勝2敗と、ファーストラウンドに続いてもつれているこのシリーズは、4戦中3戦がオーバータイムという大熱戦を繰り広げている。しかし、第3戦でヒートはハサーンホワイトサイドを、ラプターズはヨナスバランチュナスを怪我で失っており、バランチュナスは既にシリーズアウトが確定している。ラウリー&デローザンのエースコンビが絶不調の中、チームを支えていたのは他でもないバランチュナスであったが、ラプターズの控えにはビスマックビヨンボが居る為、ホワイトサイドを失ったヒートの方が深刻な状況かもしれない。
大方の予想通り、ヒートにとってホワイトサイドの穴は大きかった。第4戦こそスモールラインナップ対決となった為ヒートが接戦を制したが、第5戦ではラプターズのインサイド陣が奮起。特にバランチュナスの代わりにスタメンに抜擢されたビスマックビヨンボが大きな存在感を示した。
ファーストラウンドで7試合目まで戦ったチーム同士の対戦は、またしても7戦目までもつれる展開に。戦力は五分五分で、どちらが勝ってもおかしくないが、最終戦をホームコートで迎えるラプターズがわずかに有利か。
ラプターズがレギュラーシーズン2位の底力を見せつけ、最終戦に圧勝した。結局勝負の分かれ目はハサーンホワイトサイドとヨナスバランチュナスの穴の大きさだったかもしれない。次なる相手はイースタンカンファレンスの絶対王者、クリーブランドキャバリアーズだ。
予想 ヒート in 6
ウェスタンカンファレンス
ウォリアーズ vs ブレイザーズ
1回戦で足を負傷をしたカリーの欠場が決まっている中で始まったウェスタンカンファレンス準々決勝の、ウォリアーズ vs ブレイザーズ。1回戦から対戦相手の負傷欠場の幸運が続くブレイザーズにはまたとないチャンスが訪れていた。しかし、ふたを開けてみると第1戦はウォリアーズの圧勝に終わった。
第2戦もカリーが欠場する中、ブレイザーズは序盤から飛ばした。試合終盤に入るまで終始リードを奪っていたが、最後の最後でターンオーバーを連発、チームとしての完成度や経験値の違いを見せつけられた。それでもブレイザーズからすると1回戦と全く同じ展開であり、まだまだ諦めムードとは程遠い。
第3戦でエースのデイミアンリラードが40得点と爆発して勝利をおさめたブレイザーズは、第4戦も試合を優位に進めていた。しかし、この試合から戦列復帰したステフカリーが試合終盤に異次元の活躍を見せ、特にオーバータイムで稼いだ17点という数字は、NBAレコード。試合はオーバータイムの末にウォリアーズがブレイザーズを下した。この試合に敗れたことでブレイザーズは1勝3敗と追い込まれた。
第5戦、リラードとマッカラムはディフェンディングチャンプを相手に最後まで食い下がり、あと一歩のところで勝利をつかむ所まで追いつめた。それでも最後の最後で勝負を決めたのはまたしてもステフカリーのスリーポイントだった。リラードは歴代でもトップクラスのスコアリングポイントガードだ。それでも、同じ時代にステフカリーという圧倒的な王者が君臨している為に、これからも陰に隠れ続けてしまうかもしれない。意外かもしれないが、リラードはいまだにオールスターに選出されたことがない。それは紛れもなくステフカリーの存在によるものである。
予想 ウォリアーズ in 5
スパーズ vs サンダー
ここ数年間強豪であり続けているチーム同士の対戦。直近のプレーオフでの直接対決は、2012年にはスパーズが勝利し、2014年にはサンダーが勝利している。
第1戦、スパーズは試合開始直後からサンダーを圧倒した。手も足も出ないままサンダーは敗れ去った。
第2戦、心機一転試合に臨んだサンダーは、今シーズンホーム40勝1敗という成績を誇っているスパーズを相手にリードを奪う展開に。それでもさすがのスパーズは試合終盤に食い下がり、最後の最後で逆転のチャンスをものにするが活かせずに、1点差で敗北。試合終盤のウェイターズとジノビリ間で起きたプレーに関する審判のジャッジミスが物議をかもしている。
第3戦は、ホームコートで敗れてアドバンテージを失ったスパーズが接戦をものにして2勝1敗とリード。この試合ではスパーズのカワイレナードが攻守に大車輪の活躍を見せ、31得点でチームを勝利に導いた。
第4戦、ホームで2連敗をするわけにはいかないOKCサンダーが意地を見せた。エースのケビンデュラントが41点。ディフェンシブプレイヤーオブザイヤーを獲得したカワイレナードのマンマークを受けつつもMVP級の活躍を見せた。シーズン終了後にフリーエージェントとなるデュラントは、今シーズン限りでOKCサンダーから出て行くことが予想されているが、サンダーの一員として有終の美を飾ることが出来るか。
第5戦、シーズン中にある41試合のホームゲームで僅か1試合しか落とさなかったスパーズが、OKCサンダーを相手にこのシリーズだけで2敗目を喫した。試合は終始もつれる展開であったが、最後はウェストブルックの個人力がスパーズのチーム力に勝った形。
第6戦、2勝3敗と追い込まれたスパーズにとっては絶対に負けられない試合だった。しかし一方で、サンダーにとってもこの試合を落とすと最終戦はサンアントニオで行われる為、絶対に落とせない試合であることに変わりはなかった。試合は第5戦に続き、サンダーのフロントコート陣の存在感が際立っていた。たまりかねたポポビッチは途中、ボバンマリヤノビッチを起用するも対抗できず。いつの間にやら27点ものリードを奪われていた。4Q序盤に12点差まで盛り返したスパーズであったが時すでに遅し。この試合の最後の場面、スパーズは残り1分を切った時点で10点差以上を付けられており、追いつくのは実質不可能であった。それにも関わらず、他のスターティングメンバーがベンチに退く中、大黒柱のティムダンカンは最後までコートに立ち続けた。これがダンカンの引退を示すものなのかはまだわからないが、通常では考えられない光景であった。ダンカンの契約はプレイヤーオプションの契約が1年残されている。サンダーは意外(?)にも、ここ6シーズンで4度目のカンファレンスファイナル進出。
予想 スパーズin7
NBAプレーオフ 1回戦
イースタンカンファレンス
ペイサーズvsラプターズ
第1戦目を終えた時点でアップセットは現在の所ペイサーズ対ラプターズのみ。ポールジョージが持ち前の勝負強さを見せつけ、ラプターズに勝利した。
2戦目はラプターズが気持ちの入ったプレーでシリーズをタイに戻したが、1戦目に引き続きデローザン&ラウリーが抑え込まれているのが気がかりだ。
4戦目を終え、ホーム&アウェイで共に1勝1敗。総合的にはラプターズの方が良いチームであるが、ポールジョージの経験と存在の大きさで戦力は五分五分か。
ラプターズはホームに戻り、かろうじて勝利を収める。しかし、どちらが勝ちぬいてもその先に進める可能性は低いように見える。
第6戦はペイサーズが意地を見せ、後半に爆発。101-83の圧勝。
第7戦、どちらが勝っても最終戦となるこの試合を制したのはラプターズ。レギュラーシーズン2位の底力を見せ、ペイサーズに辛勝した。それにしても、このシリーズを通してエースのデローザン&ラウリーが不調。第2ラウンドのでは復調が期待される。
キャバリアーズvsピストンズ
キャバリアーズはシーズンに引き続きピストンズを相手に苦戦を強いられた。初戦はBIG3が揃って活躍を見せた為に終盤で逃げ切り勝利をおさめたが、特にケビンラブは好不調の波が大きい選手である為、このまま終わるとは思えない。
キャブスがプレーオフハイである20本のスリーポイントを沈め、ピストンズに快勝。やはりレブロンがギアを上げてきており、レギュラーシーズンとは違うチームとなっている。
3戦目を終え、大きなブローアウトこそないが終盤でキャブスが突き放す展開。0勝3敗からひっくり返すのは実質不可能だ。
4戦目も接戦であったが、最後のところで競り勝つことが出来ずに課題が浮き彫りとなった。ハックをされてしまう為に勝負どころでドラモンドを使うことが出来ないのも痛かった。しかし、ドラモンドのフリースローがこの先上達することは考えにくく、ピストンズとしてはルール変更がなされるのを期待するしかない状況だ。
セルティックスvsホークス
セルティックスはディフェンスに優れ、攻撃でも年々存在感を増してきているガードのエイブリーブラッドリーが怪我によりシリーズアウトが確定。少々厳しい戦いとなりそうだ。
エイブリーブラッドリーの穴を埋めたかったマーカススマートが絶不調。チームに勢いをもたらすアイザイアトーマスも、らしいプレーを見せることが出来ずにいる。ホームコートに戻って本来の力を発揮することが出来るか。
ボストンのエース、アイザイアトーマスがホームコートで維持を見せつけシリーズ初勝利を挙げる。しかしセルティックスはここぞと言うところで怪我人が続出しており、引き続き劣勢であることに変わりはない。
セルティックスがホームで連勝をし、シリーズをタイに戻した。
ホークスはホームコートで勢いを取り戻し、セルティックスに圧勝。元々ホークスは昨シーズンの60勝22敗をした時から大きな戦力ダウンはない為、非常に良いチームだ。選手層が厚く、バランスのとれたロスターを誇るホークスはイースタンカンファレンスを勝ち抜くだけのポテンシャルを秘める。
ホークスが第6戦で1回戦突破を決めた。かなり完成度が高いチームである為、キャバリアーズを苦しめることは間違いない(個人的な予想としてはキャブス以上のイースタンカンファレンスチャンピオン候補)。
ホーネッツvsヒート
ヒートはベテラン勢と若手が上手くかみ合い、今最も勢いのあるチームと言えるかもしれない。しかしホーネッツも一筋縄にはいかないチームで有る為、接戦が予想される。
ヒートは第一戦に引き続き攻撃が爆発。ウェイドも良い状態でプレーをしている。
ホーネッツがホームコートで調子の良さを見せつけた。ジェレミーリンの存在感が際立っている。
4戦目もホーネッツがものにする。共にホームコートで2勝ずつのシリーズは、ホームコートアドバンテージが大きく影響するか。
ホーネッツがアウェイゲームをものにして、シリーズを優位にした。エースのケンバウォーカーがポストシーズンで不調の中、バックアップポイントガードのジェレミーリンが大活躍を続ける。安定感のあるボール運びやクラッチプレーも光り、欠かせない存在となっている。
ヒートが2勝3敗の土壇場から2連勝し、第7戦までもつれたシリーズに決着を付けた。ホーネッツはケンバウォーカーよりもジェレミーリンの方が明らかに良い選手であり、良いポイントガードであった。主力の多くがFAとなるシーズンオフだが、今のチームはかなり良いチームであるし、まだまだ若く伸びしろのある選手も多い。あと何シーズンかは今のチームで頑張ってほしい。
ウェスタンカンファレンス
ウォリアーズvsロケッツ
第一戦を前評判通りの実力差を見せつけられ完敗を喫したロケッツ。2戦目はカリーが足首の負傷により大事を取って欠場をするというまたとないチャンスであったが活かすことが出来ず。この調子だともしかするとウォリアーズは引き続きカリーを温存するかもしれない。
カリーは報道通り欠場。それでもチームはそこまで危なげなく勝利を挙げた為、第3戦以降も温存する可能性が濃厚となってきた。
予想通りカリーは温存。しかしロケッツはホームコートで息を吹き返し、1勝2敗とした。ウォリアーズは2連覇に向けて次の試合を落とすわけにはいかず、カリーの戦列復帰が予想されている。
カリーが復帰するもまたしても負傷をし後半は欠場。しかしウォリアーズはカリーが抜けた後半にロケッツを突き放し、シリーズを3勝1敗に。
カリーは欠場する中、スプラッシュブラザーズのクレイトンプソンらが奮起しウォリアーズはロケッツを一蹴。しかしカリーが戻ってこないことには優勝は厳しいかもしれない。
スパーズvsグリズリーズ
主力の多くを怪我で欠くグリズリーズがスパーズを倒す確率は1%以下であろう。
正直言って相手にならない。マルクガソルとマイクコンリーを欠いたチームはロスターで言うと全30チームでもワーストレベル。ユタジャズが上がってくればまだ健闘していたかもしれない。
安定の3連敗。残念ながらフルメンバーでも優勝できる戦力とは程遠く、チームは解体が必要だ。
順当にスウィープで終了。スパーズは強いが、グリズリーズが弱かった。
OKCサンダーvsマーベリックス
レギュラーシーズンではマーベリックスをスウィープ。相性のいい相手と当たったサンダーは、1戦目は前評判通り完膚無きままに叩きのめした。
2戦目でまさかのアップセットをくらい、ホームコートアドバンテージを失う。それでもこの敗戦はデュラントのいまだかつてないほどのシューティングスランプによるもので、まだまだサンダーの優位は変わらない。
実力の違いを見せつけ、アウェイで2連勝。カンファレンス準決勝進出に大手をかけた。
やはりマブスには荷が重かった。デュラントの調子が戻ると手も足も出ない。OKCサンダーが勝ち抜き決定。
クリッパーズvsブレイザーズ
個人的に期待を寄せるブレイザーズも、シーズンの4試合に引き続きBIG2が見事に抑え込まれた。
またしてもリラード&マッカラムが抑え込まれ、完敗。しかし結果的には抑え込まれている形にはなるが、そもそもの要因はインサイドの力不足。ブレイザーズのフロントコート陣はもれなく得点能力が低い。特にアミヌは何度もスリーポイントをフリーで打っているが、打たされていると言っても過言ではない。アミヌは元々クリッパーズに在籍していた為シュート制度の悪さを把握されているのであろう。結果、ディフェンスの注意はリラードとマッカラムに集中してしまっている状況だ。
ホームコートにかえり、自慢のバックコートコンビが躍動。この試合をきっかけに息を吹き返すことが出来れば、ブレイザーズにもまだまだ可能性は残されている。
ブレイザーズは2連敗からの2連勝。リラード&マッカラムの調子が上がってきていることに加え、クリッパーズのブレイクグリフィン&クリスポールという2大エースが揃って負傷。仮にクリッパーズがこのシリーズを勝ち抜いたとしても2人は出場することが出来ないという最悪の結果となった。ブレイザーズからすると不謹慎ながらまたとないチャンスをつかんだ。ウォリアーズを相手にリラード&マッカラムがどれだけ踏ん張れるかは今プレーオフの大きな見所となる。
クリスポールとブレイクグリフィンを欠くクリッパーズに勢いはなかった。前半こそ気合いを見せつけていたが、試合終盤にリードを奪われると攻め手を欠き、気持ちで負けてしまっていた。これでブレイザーズは2連敗ののち3連勝。次のホームコートでクリッパーズを圧倒し、ウォリアーズ戦に勢いを付けたいところだ。
ブレイザーズは苦戦を強いられながらも終盤に突き放し、クリッパーズを退けた。クリッパーズとしては2連勝で始まり、今シーズンこそはと思えるような試合をしていた為、クリスポールとブレイクグリフィンの怪我に泣かされる形となった。一方のブレイザーズは2連敗からの4連勝で勝ち抜いたその勢いを、ウォリアーズ相手にぶつけたいところ。